はじめての解体工事!足場組み立て・養生設置・粉塵と散水・基礎と杭抜き・整地の意味をまとめて解説
はじめての解体工事!足場組み立て・養生設置・粉塵と散水・基礎と杭抜き・整地の意味をまとめて解説
戸建てや自分で所有している建物を個人で解体工事する際に、はじめて聞く多くの用語が出てきて、意味がわからず、困ることがありませんか?
まずは、解体工事の基本的な流れを押さえた上で、基本的な用語の意味を知っておくとスムーズに進むはず。では早速、解体工事の流れと用語を見ていきましょう。
解体工事の流れ
解体業者のスケジュールによっては、見積もり直後に工事に入れない場合がありますので、時間に余裕を持って、完成予定の3ヶ月前までには見積もり依頼を済ませておきましょう。
ステップ1)解体業者に見積もり依頼する
解体工事の見積もり業者は電話だけでなく、実際に建物と立地を見てもらい、建物の構造と状態や近隣環境などを現地調査した上で、正確な見積もり書を作成してもらいましょう。
複数の解体業者に見積もり依頼して比較・判断すると良いです。
ステップ2)解体業者と契約する
解体工事を依頼する業者が決まったら、書面で契約を交わします。
ステップ3)解体工事の事前準備
解体工事では周辺に騒音・振動・埃などの迷惑がかかってしまうため、解体工事をする前には解体業者と一緒に近隣住民に挨拶をして、未然にクレームなどのトラブルを防ぎましょう。
ステップ4)電気・ガス・水道の配線を撤去
解体工事を行う前に電気・ガス・水道・ネット回線といった、ライフラインの配線を撤去する手続きも必要です。
ステップ5)建物の解体工事
解体工事の準備が終わったら、いよいよ解体工事に入ります。安全第一に足場を組みますが、まずは粉塵や埃を防ぐため、養生シートで建物を囲います。
周辺にあるブロック塀や樹木などを撤去してから、瓦を撤去、畳・石膏ボード・土壁などを先に手作業で解体し、建物本体の解体工事へと進みます。
ステップ6)廃材を分別・収集・搬出
廃材を木材、鉄、プラスチック、コンクリートガラなど分別して収集・搬出し、廃材が地中に残っていないか確認します。解体工事後は地面を平らに整地します。
ステップ7)工事完了
業者立会いのもと、最終チェックをして、工事完了です。
足場組み立てとは?
解体工事における「足場組み立て」とは高所作業において、職人が安全に安定した環境で施工できるように、仮設の足場を設置することです。
足場の組み立てには「足場の組立て等作業主任者」と呼ばれる国家資格が必要です。一般的に現場の状況や目的に応じて、最適な足場の種類を使い分けます。
養生設置とは?
養生とは、土木工事で外壁や内装を塗装をする際に、塗料が飛び散るのを防ぐために、建物にマスキングテープとビニールシートなどを使って、塗装箇所を保護することです。
粉塵とは?
粉塵(ダスト)とは空気中に浮遊している固体の細かい粒子状の物質のことです。人が粉塵を吸い込むと肺などの体内に蓄積され、健康に悪影響を及ぼすことがあります。
特に石綿(アスベスト)は「特定粉じん」に指定されており、「大気汚染防止法」において、事業場における大気中の濃度に規制が設けられています。
散水とは?
解体現場での散水とは、ホコリや粉塵が発生する箇所に、ホースやユンボなどを使って水を撒くことで、周囲への飛散を防ぎ、人に対しても被害を抑える防塵対策です。
基礎とは?
基礎とは、建物の最下部にある建築物の重さを地盤に伝えるために作られた土台を指します。上の建築物を「上部構造」、下の建築物は「下部構造」といいます。
基礎の構造部分は解体工事の終盤にならないとわからないため、基礎の構造によっては追加費用がかかるケースがあるので注意しましょう。
杭抜きとは?
「杭抜き工事」とは建物の強度を高めるために、建物と地盤をつなぎ、打ち込んだ杭を引き抜く工事のことです。地上部分の建物を解体した際に行います。
整地とは?
整地とは解体が終わった土地からコンクリート・ガラス、瓦の破片、木くず、大きな石などを取り除き、重機で上から踏み固める転圧作業をして、きれいに整えることです。
まとめ:解体工事の流れにおける注意点
今回は、解体工事の流れと基礎的な用語を見ていきました。解体業者によって作業の内容が変わってきますので、必ず複数の業者から話を聞いて、見積もり書を出してもらうと安心です。