大型ビル・マンション解体工事の注意点

何らかの事情で解体をする事になった大型ビルやマンション物件について、解体依頼を専門事業者に行う場合の注意点について、こちらでご説明いたします。

大型工事は不測の事態に備える

解体工事については、建築を行う際のように、用いる部材や建具・基礎原材などの仕入れは必要ではありませんが、もう既に建っている大型不動産物件を解体していく作業になりますので、解体従事の際には危険なことを含めてどのような事が起きたりするかはわかりません。

安全管理の徹底

このため、解体専門事業者へ依頼をする際には、なるだけ周囲への倒壊や部材飛来や散乱などによる危険性の規模、考えられ得る予測についてノウハウを持っている業者を選び、話し合いながら、彼等が持つ解体技術をベースにした周囲への配慮をする必要があります。

慎重な工事が必要なため、工期と費用がかかる

周囲に居る人々や建物物件などへの影響が無いような配慮に用いる、養生や防護設備の分の費用なども必要になってきますので、見積もりについては、その分の費用を解体費用や依頼料金などへ、上乗せをしていくような計算になります。

また、大規模なビルやマンションの工事は、小規模な家屋に比べて、費用だけでなく、工期も余分にかかることになります。それだけ慎重に安全に工事を行っていくことが求められます。

環境や立地によってコストが高額に

大型ビルの解体工事の場合には、RC造(鉄筋コンクリート造のこと)などの物件ではとくに、大規模あるいは超高層レベルの建築物が多いといったような現状があります。

このため、立地次第では解体費用分の料金が非常に高額になってしまう恐れが十分に有り得ます。

事実、そういった物件建物の解体作業などにおいては、周辺の建物への倒壊やその際での破片の飛来による通行人などへの直撃による死傷事故も起きたりしている現状もあります。

このため、そうした事態を防ぐうえでも、解体場所などの環境や立地条件によっては、それだけにどうしても、コストが掛かる面があります。

さらに費用がかかる場合の例

基本的に解体の際での料金計算自体は、坪単価で計算をしていきますが、大型車両や重機車両とかが入りにくいところや、廃材置き場の確保がしにくいなどといったような場所の場合、それだけに解体技術上の事情なども含めて、高額になってしまうという傾向があります。

ビル解体のメリット

先程の鉄筋コンクリート構造であるビルの場合には、それに使用されていた鉄筋自体が鉄の材質の場合、鉄材として売却が可能ですので、その分だけ解体費用分の料金を安くしていけるといったメリットがあります。

それでも最近は鉄の相場自体が下がり、それ程財産的価値が社会的にもあまり無いような感じですので、この点について理解をしておく必要があります。

■まとめ

大型ビルやマンションの解体について、廃材置き場の確保がやりにくい、さらには周囲への安全配慮がしにくいなどといったような面もありますので、そのうえで、多少はある程度の経費が掛かる事業者ではあったとしても、信頼出来て十分な実績のある業者へ依頼をしていく形がベストです。

大型案件については、特に費用の安さのみで決めるのは危険です。

下請け工事のみであったり、小規模工事ばかりしか請け負っていない業者ではなく、大型工事を請け負っているノウハウを持っている業者に依頼した方が安心であると言えそうです。

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