S造、RC、SRCの解説・違い・解体時のポイント

建物を所有しており解体工事を考えているという場合、建物の構造によって解体工事依頼のポイントが異なります。そこで、S造、RC、SRCの違いと解体工事を依頼する時のポイントについてご紹介したいと思います。

建物の構造にはS造、RC、SRCなどがあり、まず、それぞれの用語の意味についてご紹介したいと思います。

S造、RC、SRCの違いについて

S造とは・・・鉄骨造のことをいい、高層建築などに適しているといわれています。建物の骨組に鉄骨が使用され、主要構造部には鋼板や鋼管などの鋼材が用いられ、軽量で粘り強いという特徴があります。

RC構造とは・・・鉄筋コンクリート造といわれ、その特徴に鉄筋の骨組みにコンクリートが流し込まれているという点が挙げられます。RCは組んだ型枠中に鉄筋が配され、そこにコンクリが流し込まれることによって、柱や梁などの建物の骨格部分が一体的に造られます。建築費は高めで解体費用も高めの傾向があります。

SRCとは・・・鉄骨鉄筋コンクリート造のことをいいます。鉄骨柱の周りがコンクリートで固められるので鉄筋コンクリート造の芯部に鉄骨が入っているというイメージです。鉄骨周りに鉄筋が組まれ、コンクリートが打ち込まれており、SRCは大型マンションやビルなどに多いといわれます。

S造やRC、SRCを解体工事する際のポイント

S造やRC、SRCは基本的な構造が違うため、解体工事を行う場合の工事依頼のポイントも異なるといえます。

S造は内装撤去完了後は建物がほぼ鉄のみとなる場合がほとんどです。そのため、他の建物の形態と比べると比較的スムーズに解体可能といえますが、解体工事にかかる費用の見積もりをとり、料金を明確にして依頼をすることが大切です。

建物の解体はただ壊して捨てるだけではなく、様々な問題なども起こりえます。RC造りの建物の解体工事の場合、コンクリートと鉄筋が複合されており、大型重機も必要となることが多いです。廃棄物処理などの点も事前に確認して解体費用の見積もりを取りましょう。

大規模工事は建設業の許可を必ずチェック!

ビルやマンションに多いといわれるSRC造の解体工事は一般の家屋解体と比較すると工事の規模が大きく、危険性も高くなりやすいといえます。ビルやマンションなどの中・大規模の解体工事は解体工事請負金額が500万円以上になることも多く、建設業の許可が必要となります。そのため、適正な安全管理や綿密な施工計画などを提供する解体業者を選ぶことがポイントです。

ポイントまとめ

全国には多くの解体工事業者が存在しています。しかし、全ての業者が大規模な解体工事の請け負いが可能というわけではなく、その点も含めてどの分野・構造の解体が得意なのか、用語も理解した上で注意して選びましょう。

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